ポスター入稿で確認する5項目:サイズ、解像度、塗り足し、文字、PDF。

ポスター入稿でよくある5つの失敗|サイズ・解像度・塗り足しの確認ポイント

画面ではきれいに見えたのに、大きく印刷すると写真がぼやけたり、端の文字が窮屈になったりする。ポスターでは、デザインの内容だけでなく、入稿データの作り方も仕上がりを左右します。

送信前には「仕上がりサイズ・画像の解像度・塗り足し・文字・書き出したPDF」の5点を確認しましょう。ここでは、初めての方がつまずきやすいポイントを、注文前に使えるチェック項目としてまとめます。

1.注文サイズと、データのサイズが違う

A4で作った資料を、そのままA1のポスターとして注文する場合は注意が必要です。縦横比が同じでも、拡大すると写真の粗さや余白の見え方が変わります。比率が違えば、余白を付けるか、一部を切り取るかという判断も必要になります。

最初に、注文するサイズと縦横の向きを決め、制作ソフトのページやアートボードをその仕上がり寸法に合わせます。A1なら594×841mmです。PowerPointなどで作った場合も、書き出したPDFのページ寸法を確認してください。

2.小さな画像を引き伸ばしている

スマートフォンの小さな画面で見やすい画像でも、大判印刷に十分な情報量があるとは限りません。特に、ウェブページのスクリーンショットや、SNS経由で保存した画像は、元の写真より小さくなっていることがあります。

STCKRS PRINTの入稿目安は、仕上がり実寸で150〜300dpiです。確認するのは、画像ファイルに記録されたdpiの数字だけではなく、実際に何mmの大きさで使うかです。

例えば、幅3000ピクセルの写真を幅500mmで使うと、約152dpiです(3000÷〈500÷25.4〉)。同じ画像を幅1000mmまで拡大すると、約76dpiになります。元画像を拡大処理してピクセル数だけ増やしても、失われた細部を元どおりにできるわけではありません。可能なら、撮影時や制作時の元データを使いましょう。

3.背景の塗り足しがなく、文字が端に近い

紙の端まで色や写真を配置する場合は、仕上がり線の外側へ背景を延ばす「塗り足し」を用意します。カット位置のわずかなずれで、端に白い線が出るのを防ぐためです。

当店の案内は各辺3mmの塗り足しです。A1仕上がり594×841mmなら、背景を上下左右へ3mmずつ延ばすと全体は600×847mmになります。Illustratorなどでは仕上がりのアートボードを維持し、別に塗り足しを設定できます。注文サイズそのものを600×847mmに変えるという意味ではありません。

塗り足しと文字位置の概念図。背景は仕上がり線の外へ各3mm延ばし、文字は内側へ。A1では594×841mmに対し背景全体600×847mm。
背景を延ばす範囲と、大切な情報を置く位置の概念図。縮尺は実際と異なります。

文字やロゴは仕上がり線の内側に余裕を持って配置します。外側へ延ばすのは背景であり、重要な情報ではありません。塗り足しを設定しにくいソフトで作った場合は、自己判断でデータ全体を拡大せず、入稿前にご相談ください。

4.文字の置き換わりや、画像の抜けに気づかない

制作画面で見えていた文字や写真が、別の環境では同じように表示されない場合があります。PDFに書き出した後、フォントの置き換わり、改行の変化、重なり、画像の抜けがないかを確認してください。

小さい文字や細い線は、画面を大きく拡大すると読めても、実際の掲示では読みづらいことがあります。印刷物を見る距離を想定し、文字の大きさと背景とのコントラストも見直しましょう。氏名・連絡先・日付などは、見た目とは別に一文字ずつ確認すると行き違いを減らせます。

5.書き出したPDFを開かずに送っている

元の編集ファイルを確認するだけでは、書き出し時の変化を見落とします。Word・PowerPointで作った場合はPDFに書き出し、実際に送るPDFを開いて最終確認してください。

全体を表示して余白や配置を確認し、細部を拡大して文字・写真・線を点検します。余計なページが含まれていないかも確認しましょう。共有URLで送る場合は、受け取る側がファイルを開ける閲覧権限になっているかを確認します。

入稿前のチェックリスト

項目 確認すること
サイズ 注文した仕上がり寸法・縦横と一致している
画像 実際に配置する大きさで解像度を確認した
塗り足し 必要な背景を各辺3mm延ばし、文字は内側に置いた
文字・画像 文字化け、抜け、誤字、読みづらい箇所がない
送信ファイル PDFを開き直し、ページと共有権限も確認した

迷う点があるときは、希望する仕上がりサイズと、使った制作ソフトを添えてご相談ください。データの確認だけで、内容の誤字やすべての画質上の問題を発見できるとは限りません。注文する方と印刷する側の両方で確認しやすいデータを用意することが大切です。

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執筆:STCKRS PRINT
入稿条件の確認日:2026年10月20日。最新の条件はご利用ガイド・商品ページでご確認ください。

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